建て替えとリフォームの違いとは
基礎部分から取り壊し、ゼロから作り直す
フルリフォームは、外壁など外観から全てリフォームするので、一見すると建て替えをしたのと違いはあまり分かりません。
しかし実はフルリフォームの場合は住宅の基礎部分は残っており、建物自体を変えたわけではないのです。住宅の基礎部分というのは、新築工事を見たことがある方なら覚えがあると思いますが、まず最初に土台となる部分のことです。上から見ると簡単な間取り図のように見えるかもしれません。
リフォームの場合はこの部分には全く手をつけず、その上から新しいものを作り替えるようなイメージを持つと分かりやすいのではないかと思います。
しかし建て替えの場合は、この基礎部分も取り壊して全くの更地状態にするところから始まります。手間と時間は圧倒的に建て替えの方がかかるでしょう。
建て替えのメリットとデメリット
建て替えをするメリットは、既存の間取りに縛られず、新しい間取りに出来るため、間取りによる不満や設備の不満を解消できることにあると思います。
間取りによる不都合というのは意外とよくあることで、リフォームでは解消されない場合もあります。それはやはり住宅の基礎部分となるところの問題からきていることが多いので、そこを壊してゼロの状態にすることで解決されることも多いのです。
ただやはり築何十年も経ってくるとそれだけ思い入れも深くなり、中々取り壊すまで踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。
また、完全に取り壊しとなると時間もかかりますし費用もかかってきます。建て替えのデメリットとしては、思い出の詰まった住居を取り壊すという決心がつくまでにまず時間がかかることと、費用も高額になり工期も長期になるということが挙げられると思います。